日本人の「健康寿命」、男女とも世界トップに

1.日本人の「健康寿命」、男女とも世界トップに

アメリカのワシントン大などの研究チームは、8月27日、日本は男女とも健康寿命が世界一であるとする研究結果を、イギリスの医学誌『THE LANCET』の電子版に掲載しました。
健康寿命とは、病気やけがで介護を受ける必要がなく、健康に生活できる期間のことを指します。たとえば長生きをしていても、ベッドでずっと寝たきりの状態は健康寿命には含まれません。

研究チームは、1990年から2013年までの世界188の国や地域における健康寿命のデータを分析しました。その結果、2013年時点で、日本は男性が71.11歳、女性が75.56歳で、ともに世界で最も長いことがわかったといいます。
なお2位以下は、男性では2位:シンガポールが70.75歳、3位:アンドラが69.92歳、4位:アイスランドが69.72歳、5位:イスラエルが69.46歳と続き、女性では2位:アンドラが73.39歳、3位:シンガポールが73.35歳、4位:フランスが72.32歳、5位:キプロスが72.22歳となっています。
また、2013年の世界の健康寿命の平均は、男性が60.59歳、女性が64.13歳と、1990年と比べて男女ともに5歳以上延びていますが、これは、感染症対策の進歩が背景にあると研究チームは分析しています。店頭でも、季節の感染症対策などの情報提供をして、注意を呼びかけていきたいですね。

(参考:読売新聞など)

2.受動喫煙で歯周病の発症リスクが3倍以上に?

国立がん研究センターの予防研究グループは8月19日、たばこを吸わない男性でも、受動喫煙によって歯周病にかかるリスクが3倍以上高まるという調査結果を発表しました。

同グループは、1990年に秋田県在住の男女(当時40~59歳)約1万5000人を対象として、生活習慣などについてのアンケートを実施。2005年に再び、同じ対象者に歯科検診などへの協力を求め、解析対象者である1164人(男性552人、女性612人)のデータをまとめました。

調査では、対象者を男女別に「受動喫煙なし」「家庭のみ受動喫煙経験あり」「家庭以外(職場など)のみ受動喫煙経験あり」「家庭と家庭以外の受動喫煙経験あり」「過去喫煙者」「喫煙者」の6つのグループに分け、6mm以上の歯周病ポケットが1歯以上ある場合を重度の歯周病と定義したうえで解析しました。

それによると、男性の喫煙者では、受動喫煙経験のない非喫煙者と比べて、歯周病リスクが3.31倍高いという結果になりました。一方、過去喫煙者は1.81倍にとどまっています。
また状況別の受動喫煙では、家庭のみで受動喫煙をしている人は3.14倍、家庭以外の場所のみで受動喫煙をしている人は1.31倍、家庭とそれ以外の場所で受動喫煙をしている人は3.61倍となっており、受動喫煙をしていない非喫煙者よりも重度の歯周病へのリスクが高くなっていることがわかります。これらの人は非喫煙者であることから、喫煙者でなくても、受動喫煙だけで歯周病にかかるリスクが高まることが明らかになったとしています。男性でこうした結果が出た反面、女性では受動喫煙と歯周病の関連性は見られませんでした。研究チームによると、「女性は家族の中に喫煙者がいたとしてもたばこの煙を避けたために、アンケートで回答したよりも実際の受動喫煙機会は少なかったのかもしれません。また、女性は男性に比べたばこのニコチンや代謝物のコチニンをよりはやく排出するという報告もあり、女性は男性よりもたばこの影響を受けにくいのかもしれません。」とのことです。

たばこのニコチンは歯周病をひき起こす細菌(歯周病菌)の発育を促進し、その病原性を高めるほか、喫煙自体も全身の免疫力を低下させ、歯周病菌に感染しやすくなります。その結果、喫煙者は歯周病に罹りやすくなると考えられますので、日頃から予防や治療を心がけることが大切ですね。店頭でもこうした情報を発信して、オーラルケアの励行を推進していきたいものです。

(参考:国立がん研究センター『受動喫煙と歯周病のリスクとの関連について』など)


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掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。掲載日:2015年09月09日