鎮痒消炎薬に関する問題

鎮痒消炎薬は、湿疹や虫さされなどに用いる外用剤のことで、2011年に一般用医薬品製造販売承認基準に追加されました。大きくステロイドと非ステロイドの外用剤に分けられ、その範囲は「鎮痒・消炎を目的として調製された外皮に適用する薬剤のうち、副腎皮質ホルモン又は抗ヒスタミン薬を主体とする薬剤」とされています。今回は、この鎮痒消炎薬の特徴について見ていきましょう。

鎮痒消炎薬に関する問題

OTC医薬品の鎮痒消炎薬について、正しい記述はどれですか?

  1. 外用ステロイドを配合した製剤には、抗ヒスタミン成分を配合することはできない。
  2. スプレー剤に外用ステロイドを配合することはできない。
  3. 配合成分にかかわらず、「しもやけ」の効能・効果をもっている。

解答&解説

解答

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解説

必須の配合成分は、外用ステロイドまたは抗ヒスタミン成分で、外用ステロイドを主薬とした製剤には、抗ヒスタミン成分などを配合することができます。その他の成分として、鎮痒成分(クロタミトン)、グリチルレチン酸などの抗炎症成分、局所麻酔成分、冷感刺激成分、殺菌・消毒成分などがあります。
剤形は、外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤とされています。そのうち、スプレー剤には、外用ステロイドの配合が禁じられています。

効能・効果は、以下のようになっています。
<外用ステロイドを主薬とした場合>
「湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん」

<抗ヒスタミン成分を主薬とした場合>
「湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん」

いずれも「しもやけ」がありますが、外用ステロイドを主薬とした場合でも、いわゆるアンテドラッグと呼ばれるヒドロコルチゾン酪酸エステルとプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを配合した場合の効能・効果は
「湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん」
となり、「しもやけ」の記載がなくなります。
なお、外用ステロイドが配合されている場合は、効能・効果に「ただれ」が含まれません。これは、「ただれ」の場合は二次感染の可能性が高く、ステロイド外用剤を使用するとかえって症状が悪化してしまうおそれがあるためです。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。掲載日:2015年08月27日