冬の手荒れ

冬の手荒れはガサガサの乾燥などさまざまですが、中でもつらいのが、水仕事が多い方などの手指に起こるかぶれ(炎症)の症状です。ガマンできないかゆみや痛みなどが起こりますが、原因として多いのは、水仕事のときの洗剤など。毎日触れなくてはならないものなので、なかなか治りにくく、冬の間、長期にわたってお悩みになる方が多いものです。比較的症状の強い方から軽度な方まで、ご相談を受けた際におすすめしやすい、わかりやすい売り場づくりをしていきましょう。なお、重症であったり、ある程度医薬品を使用しても症状が改善されない方などには、受診勧奨を行いましょう。

冬の手荒れ

接客のポイント

ステロイド外用剤

症状がある程度強い場合は、効き目に優れたステロイド外用剤、とくに、作用の強い外用ステロイドが配合されたものを最初におすすめしましょう。ヒビ割れなどで細菌感染のおそれがある場合は、抗生物質も配合した製剤などがおすすめできます。

初期に十分な強さのステロイドでしっかり症状を抑え、そこから症状の改善度合いに合わせて使用回数を減らしたり、作用の弱い外用ステロイドや非ステロイドへと医薬品を変更していく方法を、「ステップダウン」療法といいます。治療期間が短縮できるなど、効果的に治療を進めることができる方法とされています。「ステロイド」と聞いただけで拒否感をもつ方もいらっしゃいますが、「副作用が心配なのは、症状がしっかり抑えられず、漫然とした使用をしてしまう場合」です。「しっかり薬を効かせて、短期で治す」ことについて、正しくご理解いただきましょう。同時に、「湿疹の原因物質になるべく触れない」「念入りに保湿する」といったケアについてご説明していくことも大切です。

非ステロイド外用剤

ステロイド外用剤よりも作用は弱めとされています。軽度の症状の方などにおすすめできます。

尿素製剤など

尿素製剤は、角質化の症状におすすめしましょう。保湿効果が高いため、厚く、硬くなった角質を柔らかくしてくれます。ただし、ヒビ割れなどがあると、尿素は非常にしみるので注意しましょう。ヒビ・あかぎれなどがある人には、ヒビ割れを修復するはたらきのあるアラントインなどが効果的です。また、手指の皮膚の血行促進と、保湿効果をあわせもつヘパリン類似物質なども手指の荒れに効果的です。

その他プラスワン

手肌を保湿し、保護するためのハンドクリームは、継続的でこまめなケアに欠かせません。医薬品などに合わせてお求めいただきましょう。また、綿の手袋や、炊事などで使用するビニール手袋、ゴム手袋なども品揃えしておくとよいでしょう。なお、ビニール手袋などをおすすめする際は、下履きには綿の手袋をするようにアドバイスしましょう。皮膚が炎症を起こしているようなときは、ビニールやゴムの手袋自体が刺激になってしまうことがあるためです。

棚割例(エンドプロモーション)

①ステロイド外用剤、非ステロイド外用剤

ステロイドの強さのランクで各2~3種類を品揃え。 使い方をしっかりレクチャーできる仕掛けを(「ステップダウン療法」の説明POP、リーフレット等)。

商品例

ステロイド外用剤
・フルオシノロンアセトニド
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
・ヒドロコルチゾン酪酸エステル など
非ステロイド外用剤
・ウフェナマート など

②尿素製剤など

角質化、ヒビ・あかぎれなど、患部の状態でおすすめする。

商品例

・尿素(10%、20%など)
・アラントイン
・ヘパリン類似物質
・パンテノール
など

③その他プラスワン

商品例

・白色ワセリン
・ハンドクリーム各種
・綿手袋
・ビニール手袋
など

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。掲載日:2012年02月06日