知っておこう、「トラネキサム酸」

医療用としても広く使用されているトラネキサム酸は、OTC医薬品では抗炎症成分として用いられますが、それ以外に、しみ(肝斑)改善薬としても販売されています(医療用では適用外)。ここでは、抗炎症成分として用いられる場合のトラネキサム酸について見ていきましょう。

知っておこう、「トラネキサム酸」

【適用・用量について】

・トラネキサム酸は、OTC医薬品では、かぜやせきなどで起こるのどの炎症と痛みの改善を目的として用いられます。医療用では止血作用を目的として用いられることが多いのですが、OTC医薬品ではこうした使用目的(効能・効果)がありません。
・OTC医薬品での1日最大量は、医療用の最少量となっています。

OTC医薬品 医療用医薬品
主な適用・用量
<配合製剤カテゴリー>
かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬

<用量>
かぜ薬、解熱鎮痛薬:1日最大量 750mg(下限280mg)
鎮咳去痰薬:1日最大量 750mg(下限280mg)、1回最大量 250mg(70mg)
<効能・効果>
○全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、及び手術中・術後の異常出血)
○局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)
○次の疾患における紅斑・腫脹・そう痒等の症状:湿疹及びその類症、蕁麻疹、薬疹・中毒疹
○次の疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状:扁桃炎、咽喉頭炎
○口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター

<用量>
トラネキサム酸として、通常成人1日750~2000mgを3~4回に分割経口投与。なお、年齢、症状により適宜増減。

【使用上の注意のポイント】

・医療用では併用に関する注意が多いほか、慎重投与についての項目がいくつかありますが、OTC医薬品では、「相談すること」に、血栓に関する事項があるのみです。

OTC医薬品 医療用医薬品
【相談すること】
次の診断を受けた人
血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎)、血栓症を起こすおそれのある人
【慎重投与】
血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)及び血栓症があらわれるおそれのある患者[血栓を安定化するおそれがある。]
掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。掲載日:2015年12月25日