水虫薬をお求めのお客様

水虫といえば夏をイメージする方も多いでしょうが、実は冬から春先にかけての季節も、水虫でお悩みの方が増える時期です。また、昔は男性に多い病気といわれていましたが、最近では、とくにブーツなどを履く女性で、水虫に悩まされている方が増えているようです。症状が症状だけに、女性の場合はとくに応対に注意が必要ですから、その点に注意して見ていきましょう。

接客事例&解説

事例:20代女性

お客様:あの、すみません……。恥ずかしいんですけど、水虫になってしまったみたいで、足がかゆいんです。いいお薬あります?

薬剤師:それはおつらいですね。最近はブーツをはく女性が多いので、実は若い女性の方からそういったご相談を受けることが増えているんですよ(ポイント1)

お客様:そうなんですか……。

薬剤師:はい。ですから、あまり気になさらないでけっこうですよ。よく効くものをお選びしますので、ご安心ください。

お客様:お願いします。

薬剤師:まず、患部の場所や状態によってお選びする商品が変わってくるのですが、(お客様に手を見せて)これを足に見立てると(ポイント2)、どのあたりに症状がありますか?

お客様:この、指の間あたりです。

薬剤師:どのような状態でしょう? ジュクジュク湿っていますか?

お客様:はい、白くふやけて湿った感じです。

薬剤師:傷などはないですか?

お客様:ええ、とくに傷にはなっていないです。

薬剤師:それでしたら、こちらのパウダータイプのものが良さそうですね。患部を乾燥させながら、治してくれますよ。1日1回で効きますので、お仕事中にケアする必要もなくておすすめです。

お客様:じゃあ、それをください。

薬剤師:ありがとうございます。こちらをご使用になる際は、患部が清潔なお風呂上がりが最も適しています。また、効果を高めるため(ポイント3)、患部よりも少し広い範囲に使っていただき、症状がなくなったと思ってからも、1カ月は続けるようにおすすめしています。この症状はしつこいので、広がったりぶり返したりしてしまわないように、薬をしっかり使ってください。あと、普段から清潔にしておくことはもちろん、可能であれば会社ではサンダルに履き替えるなど、なるべく患部を乾燥させるように心がけてください。

お客様:わかりました。気をつけます。

薬剤師:何かございましたらいつでもご相談くださいね。お大事になさってください。


解説

今回のポイントは、以下になります。

ポイント1:まずはお客様に安心感を与える

今回は女性で水虫にお悩みの方がお客様です。恥ずかしく思われがちなうえ、「水虫はおじさんがかかるもの」というイメージをもたれやすいので、女性がお悩みを相談しづらい症状といえるでしょう。しかし、もともと、男性だけの病気でないのはもちろん、最近ではファッション性の高いブーツを履いたり、会社勤めで一日中靴を履いたりしている女性は多いですから、薬剤師も言っているように、当然、女性でもお悩みの方は多いと考えられます。「みんな悩んでいる」「恥ずかしくない」といったことをお伝えして、安心感を与え、恥ずかしさを取り除いてあげましょう。さらに接客時には、「声のトーンを落とす」「ほかのお客様に聞かれないようにする」「『水虫』と言わずに『症状』などの別の言葉で置き換える」といった配慮も必要です。

ポイント2:ヒアリングの際もわかりやすく

水虫は、大きく分けて、趾間型、小水疱型、角質増殖型の3種類に分けられ、それぞれ、
・趾間型:主に足の指の間にできる。水ぶくれか白くふやけている。皮がむけて傷になっていることも多い。
・小水疱型:主に足の縁や土踏まずにできる。小さなブツブツとして水ぶくれがあり、かゆみも強い。
・角質増殖型:主にかかとや指の付け根などにできる。皮膚が厚くなってガサガサしている。かゆみはあまりない。

といった特徴があります。患部の場所でだいたい切り分けられるのですが、足の症状であるため、立ち話ではヒアリングしづらいものです。そこで、手を足に見立ててお尋ねしましょう。具体的にお話を聞くことで、より適切な商品選択ができるようになります。

ポイント3:完治のためのアドバイスもしっかりと

水虫はしつこい症状ですから、効果的な使い方をしないとなかなか完治せず、次の年にまた症状がぶり返すことにもなりかねません。そこで、「風呂上がりなどの角質が軟らかくなっているときに使う」「患部よりも少し広い範囲に塗る」「治ったと思っても白癬菌が残っている可能性があるため、そこから1カ月くらいは続ける」「患部を常に乾燥・清潔にする」といったアドバイスも忘れないようにしましょう。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。掲載日:2015年03月27日